磯子区を流れる二級河川・堀割川に親水施設「堀割川いそご桟橋」が完成し、5月30日から利用が始まった。場所は八幡橋下流の右岸で、ニトリ磯子店駐車場の向かい。誰でも水に触れ、川に親しむことができる。
堀割川は磯子区と南区にまたがる運河。明治初期に開削され、横浜市の水運、治水対策等に大きな役割を果たしてきたことから2010年には土木遺産に認定された。
親水施設の整備は国土交通省の「地域と連携した川づくりに係る事業」の一環。これまで磯子区、金沢区内の県の管轄する河川で親水施設はなく、護岸の再整備によって河川に親しめる環境を整備しようと工事が進められていた。
水や生き物を間近に
完成した施設には親水護岸を整備。満潮時に川の水が溜まる作りのため、川の水に触れたり、魚などの生き物も間近で観察できる。また、同川の歴史や土木遺産に選定された資産価値を伝える看板、船舶やカヌーなどが横付けできる浮さん橋も設置。SUPやカヌーなどを使ったレクリエーションでの活動により、まちのにぎわい創出なども期待される。同川を管轄する横浜川崎治水事務所の千葉淳所長は「多くの皆さんが『かわ(河・川)』にふれ、良さを感じていただければ。地域で長く愛される施設となることを期待している」と話す。
名称は昨年公募され、367人の応募があった。自治会町内会や行政関係者らの選考委員会が審査した結果、区内在住の塚越俊治さんの「堀割川いそご桟橋」に決定。利用開始日の30日に、現地で千葉所長が塚越さんへ賞状を手渡した。
同川の魅力を伝える活動を行う「堀割川魅力づくり実行委員会」の浦崎虎男さんは「待ち望んでいた施設。うまく活用してきたい」と話した。
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