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公開日:2022.11.24

金沢八景権現山公園
国土交通大臣賞を受賞
歴史的景観の継承などに評価

  • 往時の景観を彷彿とさせる園内

 金沢区瀬戸にある金沢八景権現山公園がこのほど、第38回都市公園等コンクールで施工部門の国土交通大臣賞を受賞した。受賞団体は横浜市環境創造局、堀江造園、井原造園、馬淵建設、建文。景観的・歴史的価値を継承しつつ、統一感のある景観を実現したことが高く評価された。

 金沢八景権現山公園の敷地は、かつて徳川家康を祀る東照宮とその別当寺である円通寺があり、江戸時代には多くの参拝者が訪れたと言われている。江戸時代後期には参拝客をもてなす円通寺客殿が建てられた。「地域の歴史や自然を通して人々が集い、地域の魅力を継承、創造する場」を公園整備のコンセプトに2016年に着工し、今年4月に開園した。

 市環境創造局担当者は整備にあたり「歴史価値と景観的価値の継承を目指した」と話す。旧円通寺客殿は解体から復元に至るまで、痕跡・発掘・資料調査を継続的に行い、遺構を保護した上で工事を実施。解体した部材を再利用して建物を復元した。

 また、道路に面した石垣、旧円通寺客殿、東照宮に続く石段、背面の御伊勢山・権現山が織りなす往時の景観構成を重視。基本的な位置関係は変えずに、階段や園路の整備を行ったという。

 さらに、施工現場が狭く様々な制約がある現場条件の中、工事業者間などで綿密な調整を実施。こうした円滑な現場進行も評価の対象となった。

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