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公開日:2023.04.06
こずみのANNEX
4月から利用開始
「自宅のはなれ」として活用を
2021年度にヨコハマ市民まち普請事業の助成対象に選ばれた「こずみのANNEX」の第二期工事が完了し、3月25日にオープンハウスが開催され、約20人が訪れた。4月からは1階の共有部分の開放や貸し出しも開始。地域住民を巻き込みながら、「暮らしを自らの手で”つくる”」という気運をまちに波及させていく地域交流拠点を目指す。
金沢区釜利谷東の「小泉(こずみ)」と呼ばれる住宅地にある「こずみのANNEX」。築50年の空き家を改装してシェアハウスにし、共用部を多世代交流拠点にするため20年秋から取り組んできた。22年1月には市の助成対象に選出された。
昨年度は計6回の「考えるワークショップ」を開催。地域の多世代で、どんな場所にしたいか、そのためにどんな機能が必要かを話し合った。平行して行われた「つくるワークショップ」では、解体作業や壁塗りなど整備を実施。今回、地域住民へのお披露目の意味を込めオープンハウスを企画し、これまでの足跡や活動写真を展示した。
「小泉の地域の方々に支えられてここまできた。まだよく知らない人にも来てもらいたかった」と企画意図を話すのは、同所の設計を担当し運営にも携わる藤原酒谷設計事務所の藤原真名美代表。街に開かれた場所になるよう、道沿いに大きな窓を設置し内部空間を可視化させるなどの工夫を随所に施した。「地域の人々にこの場所に親しみを持ってもらい、自宅のはなれ(ANNEX)として利用していただければ」と話す。4月からは一般の利用を開始した。利用詳細はホームページ(【URL】https://www.kozumino-annex.org/)で確認を。
現在は関東学院大学の3人の学生が暮らす。昨年6月に入居した同大大学院修士1年の飯濱由樹さんは「壁を壊して構造を見るなど、モノを作る過程を実際に自分の目で見られる機会が圧倒的に多い」と勉強と生活がリンクしている利点を話す。今後は「小泉の人たちのサードプレイスになったり、学生が自由に発表できる場になれば」と期待を込めた。
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