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公開日:2024.01.11

金沢区長インタビュー
「愛着がもてる」まちへ
区の魅力発信に注力

  • インタビューに応じた永井区長

 本紙では年頭にあたり、永井京子金沢区長にインタビューを行った。「訪れたい、住みたい、住み続けたいまち」を目指し、区の魅力発信に注力するとともに、防災・福祉・保健の事業を進める意欲を示した。(聞き手/金沢区・磯子区編集室 益永由香、取材は昨年12月に実施)

――まずは昨年を振り返り、印象に残っていることを教えてください。

 「新型コロナが5類に移行し、地域の皆様の活動も活発になり、区の事業もコロナ前に戻ってきました。区全体が少しずつ元気になってきたかなと思います。特に印象に残っているのは金沢まつりの花火大会を4年ぶりに開催できたことです。企業だけでなく自治会、町内会、皆様からのご協賛もたくさんいただき、地域の方も応援してくれました。雑踏警備など心配でしたが、大きな事故もなく無事に開催できたことが一番よかったかなと思っています。

 市の事業では、昨年9月に『小柴自然公園』の第1期エリアが開園し、横浜市初のインクルーシブ遊具広場がオープンしました。障害のあるお子さまもないお子さまも一緒に楽しめ、土日は混んでいると聞いています。また、昨年4月には2019年の台風で被害を受けた福浦地区の護岸工事と遊歩道の整備が終わり『金沢水際線緑地』が完成しました。釣りの方にも喜んでいただき、初日の出スポットとしても人気が出そうです」

防災拠点開設を支援

――今年度の事業の進捗はいかがでしょうか。

 「金沢区の運営方針として『訪れたい、住みたい、住み続けたいまち 金沢』を目指しています。ぜひ皆様に来ていただこうとプロモーションに力を入れています。地域の方や子どもたちに区の良さを知ってもらおうと、クルージングの体験や工場見学など、区ならではの魅力に触れてもらい、愛着をもってもらおうと取り組んでいます。

 福祉保健の分野では『金沢ささえあいプラン』が中間期なので、自分たちでどういうまちにしていくか、各地区で地区計画の振り返りをしていただく予定です。

 防災面は、金沢区は崖が多く、区民の関心の一つと感じています。震度5強で地域防災拠点を設置することになっており、基本的には地域の方に開設してもらいます。誰でも簡単に防災拠点を開設できるように、区独自の『開設キット』をつくり、1月中には全拠点に配布できるように準備しています。また、今年度は発災時に医師・看護師・薬剤師などで編成される『医療救護隊』の訓練を4年ぶりに実施することができました。

 子育て支援については、金沢区では地域子育て支援拠点『とことこ』と共に進めています。各地のサロンに出向き、子どもとお母さんの情報交換や相談にのる『地域deとことこ』や通常休館である日曜日にお父さんと子どもが『とことこ』で過ごす『とことこパパDAY』を設けるなど、『子育てしたいまち 次世代を共に育むまち ヨコハマ』の実現に向け取り組んでいきます」

金沢まつり50回に

――今年の展望は。

 「地域の活動が活発になってきているので支援していきたいです。区の魅力をもっと発信していけるように取り組んでいけたらと思っています。また、金沢まつりが50回の節目を迎えるので皆様の期待に応えられるように工夫していきたいと思っています。

 地域文化芸術活動の拠点となる区民文化センターの整備ついては、昨年プロポーザルを経て設計会社が決まり、今年は設計を進めていきます。皆様の期待に応えられるように進めていきたいと思います」

――最後に区民へのメッセージをお願いします。

 「コロナが始まった時に就任し、その当時はどうなるかと思いましたが、地域の方たちに助けられてここまで来られたと思っています。歴史などもたくさん教わり勉強になりましたし、本当にいいところだと感謝しています。その想いを、新しく入ってくる方たちや子どもたちに伝えて、金沢区を盛り上げていきたいと思っています」

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