4月1日付で金沢区長に就任した 齋藤 真美奈さん 西区在住 54歳
長く暮らせるまちに
○…大学生の子ども2人が小学生の時、金沢動物園や海の公園の潮干狩りなどで訪れた「観光地」としてのイメージが強い金沢区。区長として就任し、区の魅力を改めて「海があり、山があり、観光資源も歴史も豊か。こんなに魅力があるところは18区あれどなかなかないのでは」。
○…保土ケ谷区出身。幼稚園から高校まで保土ケ谷区から出たことがなく、地元の桜丘高校を卒業。教師になる夢もあったが、家庭の経済事情で大学進学が難しく、「生まれ育った横浜が好き。横浜のために役に立てることがあれば」と市職員に。中区役所の戸籍課、市の人事委員会事務局任用課、市民局広聴課でキャリアを積み、2002年の日韓ワールドカップでは広報シティセールスの係長に。男女共同参画推進課を経て、児童福祉関係の分野を中心に10数年従事。前任はこども青少年局保育・教育部で部長を務めた。
○…特に印象に残っているのは、旭区こども家庭支援課の課長時代。市内でも虐待による死亡の事例が続き、「そういうお子さんが一人でも出ないように必死だった」。待機児童対策にも追われ、子育てとの両立も含めると一番大変だったと振り返る。子育て支援に関する制度が整っていない中、「職場で理解ある人に恵まれた。働き続けてこられたのは家族とそれぞれの職場でお世話になった方々のおかげ」。
○…今年4月から日本福祉大学の通信制の1年生に。多忙な中、趣味は神社仏閣とそば屋巡り。川崎大師には月に1回、「反省会」をする場として訪れるという。高齢化率が高い区について、「健康的で長く地域で暮らせるようなまちづくりを区としてどう進めていくか。地域に愛着のある皆さんと一緒にまちづくりを進めていきたい」。
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