市政報告【7】 若者の心の支援にかかる市大の研究 公明党横浜市会議員 たけだ勝久
抑うつや適応障害の増加、高い自殺率に見られるように、現代では若者が生きづらく感じてしまっており、近年はコロナ禍による孤立・孤独といった問題も深刻化しています。若者への支援の現場では、一度ひきこもりになってしまうと、他者との信頼関係を構築することが難しいという課題があります。どのようにして社会との接点を設けるか、その最初のハードルを越えるためにはどうすれば良いのか、当事者はもちろん、そのご家族も苦悩を抱えておられます。
仮想空間を活用
横浜市立大学を中心に2022年から「若者の生きづらさを解消し、高いウェルビーイングを実現するメタケアシティ共創拠点」という研究が始まり、本年1月に公明党市議団で視察しました。
この研究では、生きづらさを感じている若者の心の不調を早期に発見し、心を上向かせることを目的としています。メタバースという仮想空間やデジタル技術を活用し、メタバースの世界で若者が元気を取り戻すことで、実際の世界に向き合っていく心を育むことにつなげる新しい取り組みです。
メタバースであれば気軽に集うことができる若者にとっては、社会復帰のためのステップの一つとして有効であり、数多くの大学・企業等も参画している新時代の研究・取り組みであると期待しています。若者がさまざまな壁に当たって凹んでしまったとしても、たくましく戻ってこられる力・心を持つことは非常に重要です。
先日の予算特別委員会の政策局審査にて、私は「本研究が横浜市の施策につながるよう、市として積極的に支援すべき」と質問しました。
質問に対して副市長からは「今後開発されるコンテンツなどを若者の相談や不登校、就労支援の現場で活用し、効果の検証を進めていく。また、早期の社会実装に向けて、デジタルやヘルスケア分野など多様な企業の参画を働きかけていく。この研究が、若者の自己肯定感を高め、他者とのつながる力を育めるようしっかりと支援していく」と前向きな答弁がありました。
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