「能登半島地震復興支援チャリティコンサート」の実行委員長を務める 鈴木 達洋さん 金沢区並木在住 74歳
遺志継ぎ生の音楽届ける
○…世界的オペラ歌手、故・島村武男さんが発案した「能登半島地震復興支援チャリティコンサート」の実行委員長に今春就任。6月に急逝した島村さんの「地域に根差した音楽活動をしたい」という思いを受け継ぎ、公演に向けて準備を進める。「島村さんという扇の要がなくなり残念。聞いてほしかった」
○…福井県出身。小学5年で大阪に引っ越し、生野高校、旧大阪府立大学、同大学院を卒業後、戸塚区の日立製作所の生産技術研究所に勤務。金沢区には約40年前から暮らす。「あの頃は黎明期で、人口がどんどん増え、子どもが通う小学校のクラス数も多くにぎやかだった」と振り返る。自宅と職場の往復で、特に思い入れもなかった同区だったが、40歳の頃、地元の男声合唱団に入ったことをきっかけに地域との関わりを持つように。5年ほど前からは横浜金沢文化協会の事務局長も務める。「気付けば人生の中で一番長く暮らしている。海あり山あり緑あり、こんないいところないよね」
○…地元のパソコンクラブや「歴遊会かねさは」にも所属。趣味は撮りためておいたテレビドラマや映画を見ること。好きな言葉は強靭。「実際は真逆だけど、粘り強くありたい」とはにかむ。
○…自身が合唱を始めたのは高校生から。ラジオの深夜番組がはやり始めた頃で、ラジオから流れる音楽を聴くのが好きだったという。合唱について「人の声が最高の楽器という人もいるほど、人間の声は素晴らしい。ハーモニーが取れた時の響きは合唱ならでは」と目を輝かせる。今回のコンサートは100人の合唱団とともに、100人の子どもを無料で招待することも目指している。「生の音楽に触れ、一人でも感動してほしい」。
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