金沢区を拠点に活動する「金沢紙芝居の会 かなみん」が、今年で結成10周年を迎える。既製の作品だけでなく、金沢区の民話を元にしたオリジナル作品なども手掛け、累計の公演数は170回を超える。節目に合わせて、7月12日(土)には金沢公会堂=泥亀=で記念公演を企画。メンバーたちは「10年間の集大成をぜひ見にきてほしい」と来場を呼び掛けている。
同団体は2015年10月、金沢区民活動センター主催の紙芝居デビュー講座の参加者有志により結成されたボランティア団体。翌16年3月にデビューして以来、さまざまな場で紙芝居を披露してきた。
現在は50代から80代の13人が所属。金沢区に限らず、口コミなどで区外からもメンバーが集まり、いきいきセンター金沢=泥亀=で月1回定例会を開いて公演準備や練習などを行っている。公演は金沢図書館=同=で年2回、金沢自然公園ののはな館=釜利谷東=で年3回行うほか、自治会町内会や地域ケアプラザなどからの依頼にも対応。多くの場に出向き、メンバーからは「演じる機会が多く、皆さんに喜んでもらえるのがうれしい」という声が上がる。
コロナ禍乗り越え
コロナ禍には、他の団体同様に同団体もそれまでのような活動ができない状況に陥った。それでもマスクやフェイスシールドの活用、マイクは共有せずに各自で用意するなど、できる感染症対策を徹底。活動を完全に止めることはなかった。立ち上げから携わる棚橋一三代表は「周りにはコロナで活動をやめたり、解散した団体も多いが、皆で考えて乗り越えてきた」と振り返る。
地元に伝わる話を元にしたオリジナル作品も制作し、これまでには「へそ薬師」「筆捨の松」などを完成させた。継続的な活動に対し、21年には横浜市立図書館功労者表彰で感謝状を贈られた。
12日に2部制で
記念公演は7月12日に金沢公会堂多目的室で開催。内容が異なる2部制で、開演は第1部が午前10時30分、第2部が午後2時(各2時間、15分前開場)。メンバーがそれぞれ作品を披露する。入場無料で予約不要。入退場も自由。
メンバーたちは「10年間の集大成です。プログラムは当日のお楽しみですが、子どもも大人も楽しめますのでぜひお越しください」と話す。問い合わせは同団体(湯山さん)【メール】kmkmmyym@yahoo.co.jp。
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