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公開日:2025.09.11

横浜市
公園遊具点検手引き改訂
確認ポイントなど見直し

  • 小柴自然公園のインクルーシブ遊具広場

 横浜市は今年4月、市民の憩いの場である公園の安全性を高めるために「横浜市公園施設点検マニュアル」を改訂した。他都市の事故事例などを盛り込み、遊具の点検ポイントなどを見直した。また、老朽化した遊具の更新を加速させ、子どもたちが安心して遊べる環境づくりを推進する考えだ。

 市内の公園で2007年度、木製のぶらさがり遊具が根本から折れて児童が負傷するなど、遊具の不具合が原因となる事故が相次いで3件発生した。これを受け横浜市は同年10月、「遊具点検マニュアル」を策定。今年4月には、(一社)日本公園施設業協会が取りまとめる「遊具の安全に関する規準」の改訂版を適用した「公園施設点検マニュアル」を改訂した。新たなマニュアルでは、ブランコの座板や座板を固定する吊り金具が変形している場合、内部の鉄板に不具合の可能性があるなど遊具の種類ごとに点検ポイントの見直しや追加が行われた。

分解して確認も

 「公園のまちヨコハマ」を掲げる市が管理する約2700の公園にある遊具は約1万基。土木事務所職員らによる年3回の通常点検のほか、専門業者による分解を伴う詳細点検を年1回実施。市みどり環境局によると、過去5年間で公園遊具の不具合による事故は確認されていないという。

 市は公園遊具を計画的に更新しており、今年度は老朽化した遊具の改修・更新を大幅に加速させる方針。昨年度比で倍の160基を整備する計画だ。新しい遊具の設置にあたっては、公園の利用状況や安全領域の確保を考慮し、安全規準に適合したものを選定。市によると、近年では複合遊具の整備が増えているという。

 誰もが楽しめるインクルーシブ遊具広場の整備も進められており、小柴自然公園=金沢区長浜=に2023年に市内で初めて設置されたほか、本牧市民公園=中区=でも整備計画が作成されている。また、各区の「こどもログハウス」も順次リニューアルする予定で、同局は「アスレチック遊具や親子の交流スペースのほか、冷暖房設備などの充実を図る」としている。

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