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公開日:2025.11.06
金沢八っさく
「怒鳴らない」子育てを
8つのスキルを伝授
金沢区は子育て支援策の一つとして、怒らない子育て方法「金沢八っさく(子育て練習室)」を導入し、区内各地で講座を展開している。講座では、子育てで起こりうる場面を想定し、「ほめ方」「しかり方」などをロールプレイ形式で練習。今年度は区内6カ所で2回連続講座を開き、「〜しないで」などの否定的な声掛けや怒鳴ってしまう頻度が軽減されることで心にゆとりを持った子育てが広がることを目指す。
区が2023年度に実施した区民意識調査で「子どもを育てる上で大切だと思うこと」を質問した結果、「親の心のゆとり」と回答した人が67・1%で1位だった。その結果をふまえ、養育者が子どもへの関わり方や怒鳴らない子育て方法を学ぶ機会を提供するために、昨年度から本格的に講座を始めた。
「金沢八っさく」は、児童虐待予防などの観点から子どもへの基本的な対応技術を8つにまとめたプログラム「ちはっさく」を基にしている。ちはっさくは言葉によるコミュニケーションスキルのため、対象年齢は3歳以上を想定しているが、金沢区の参加者は1〜2歳児の養育者が多いため、年齢に合わせたロールプレイングになるように工夫が凝らされている。また、昨年度は3回連続講座だったが、すべての講座に参加できない受講者が一定数いたため、今年度はカリキュラムを再検討し、参加しやすいように2回講座にした。
心にゆとりを
10月28日、柳町地域ケアプラザで開かれた講座には2人が参加。「〜してね」「ほめる」「一緒にやってみよう」「わかるよ」「深呼吸」などの前向きな養育行動が書かれたホワイトボードを見ながら、親役と子ども役を交代でロールプレイを実施。講師の声掛けで、回転寿司屋に行ったのに「ステーキが食べたい」と駄々をこねたり、歯磨きを嫌がる、公園から帰りたくない、といった子どもの言動にどう対応するかを繰り返し練習した。
イライラして子どもを泣かしてしまったことがあったという1歳男児の母は「講座に参加して、言葉遣いが柔らかくなり泣く回数が減った」と効果を実感。2歳と0歳の男児の母は「子どもの役をやることで、共感してもらうことで気持ちが落ち着くのは大人も子どもも同じなんだなと思った」と話していた。
区と協働で講座を行う金沢区地域子育て支援拠点「とことこ」の安田みゆき施設長は「様々なシチュエーションで何度も練習することで、親子関係が少しずつうまくいくようになるのが目標。子育て世代の支援につながれば」と話していた。
11月に開催される予定の同講座が満席のため、1月17日(土)と31日(土)に「とことこ」で追加で開催される。問い合わせは同所【電話】045・780・3205。
- 関連リンク
- 金沢八っさくホームページ
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