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公開日:2026.04.02

旧伊藤博文金沢別邸 茅葺屋根の修繕完了 約5カ月ぶりに見学再開

  • 屋根の修繕を終えたばかりの同館

    屋根の修繕を終えたばかりの同館

 横浜市指定有形文化財の旧伊藤博文金沢別邸=金沢区野島町=の茅葺屋根の修繕工事が3月31日に終わり、4月1日から約5カ月ぶりに一般公開されている。一昨年には台所棟・玄関棟、昨年11月から客間棟・居間棟の茅葺屋根の修繕を実施。同館が2009年に復元されてから初の屋根全体の修繕が完了した。

 旧伊藤博文金沢別邸は、初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文により1898(明治31)年に建てられた茅葺寄棟屋根の田舎風海浜別荘建築。2006年11月に横浜市指定有形文化財に指定されたが、老朽化のため翌年に解体工事・調査を行い、09年に創建時の姿に復元された。

無形文化遺産の技術 

 茅葺や茅採取などの「伝統建築工匠の技」は、20年にユネスコ無形文化遺産として登録。同館の屋根にも無形文化遺産となった伝統的な技術が活用されている。建築基準法では原則として、茅葺屋根を新しく作ることはできないため、「現存するものを保存することが重要」と同館。茅葺屋根には定期的な修繕が必要となり、同館では文化財保護のため、一昨年から冬期に段階的に修繕を行い、工事期間中は全館休館していた。

 修繕中は度々屋根を見るために足場にのぼり、「一本一本の茅を丁寧に積み重ねていく姿はまさに伝統技術。歴史ある建物を未来へつなぐための貴重な作業風景に見入ってしまった」と同館スタッフ。全国的に「茅手」と呼ばれた葺師も年々減少し、老齢化が進み、職人も少ない状況だ。そのため今回の工事でも、国内各地から職人が集まり完成させた。

 工事を終え、4月1日から邸内の見学を再開。茅葺屋根を保存するための燻蒸作業を7月に予定しており、「真新しい茅の色が見られるのは今だけなので、ぜひ見に来てください」。4・5月の開館は午前9時30分から午後5時30分。

 また、4月11日(土)から26日(日)までぼたんまつりも開催される(牡丹園は9時から6時)。問い合わせは同館【電話】045・788・1919。

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