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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2019.06.06

5月の総会で港南区体育協会の会長に就任した
古屋 文雄さん
港南区下永谷在住 75歳

  • 古屋 文雄さん (写真1)

「負け」が人生を大きくする

 ○…港南区とともに今年50周年を迎える港南区体育協会の会長にこのほど就任した。同会はスポーツごとに組織される15団体をとりまとめ、大会や区民向けイベントを主催している。「節目を迎えられるのは長年の関係者の努力があったからこそ。責任の重大さを感じ、活動をしっかり引き継いでいきたい」。対話を大事にして社会や時代の変化にも気配りをしていく。

 ○…66歳で退職するまで地域のことにはほとんど関わってこなかった。そんな中で教員として勤めたことなどを買われ、役員経験もなく町内会の会長を任された。そこから地域活動が増え、区体協でも昨年副会長に就いたばかり。「自分にはわからないことが多いので、詳しい人に聞きながら。けれど責任を持って一つひとつの相談に応じたい」

 ○…疎開先の山梨県で生まれ、南区で育った。体格のいい野球少年だったが、肩の不調で選手時代を全うすることはできなかった。夢をもう一度――と教員として母校の「Y校」(横浜商業高)に戻り、硬式野球部の監督を19年間務めた。強くしたい一心で厳しすぎた頃もある。だが部員のボイコットを機に指導方針を改め、チームの雰囲気は変わった。79年に46年ぶりの甲子園出場を果たすと、準優勝を含め春夏計8度出場の一時代を築いた。「『負け』の中にこそ成長のチャンスがある。悔し涙が人生を大きくする」。球児たちと同じ目線で味わった充実感あふれる日々は今も大きな宝だ。

 ○…Y校では校長も務め上げ、Y校と横浜市立大学のOB・OG会組織「進交会」では現在、代表理事を務める。歴史のある同校の関係者は多く、その調整には骨も折れるはずだ。「大変だけど、どういうわけか節目に役を担うことが多い。強運なんですよね」と一笑し、歩みを進めている。

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