栄消防署・豊田消防出張所の西村悠一さんが考案した救助器具「ロープフロート」が、2月21日に市内で行われた消防の業務改善コンテストで優秀作品に選定された。
救助隊の経験生かし
同出張所の「特別救助隊」で隊長を務める西村さんは交通事故や火災現場での人命救助を担い、これまでに水難救助や大規模災害の現場での救助経験があるという。
今回考案した「ロープフロート」は水に浮く水難救助用ロープの代用となるもの。専用ロープは市内で鶴見区や金沢区、磯子区などの沿岸地域の消防署には配備されているが、コスト面などの理由で一般には通常のロープのみが配備されているという。
西村さんは「栄区は沿岸部ではないが、大きな河川が2つある。台風などでの河川災害や事故にもスムーズに活動できるように、こうした道具が必要だと感じた」と経緯を話す。西村さんが今回考案したロープフロートは、通常の三ツ打ロープを浮力性のあるスポンジで挟み込むというシンプルなもの。これによりロープが水中に沈み込まなくなるだけでなく、救助方法に合わせてロープフロートの使用個数を調整できる利点があるという。また救助者の浮き輪やロープの投下位置を確認する目印にもなる点などが評価され、優秀作品として選定された。
今回受賞したロープフロートは今後も改良を重ねながら、現場での有効性を高めていくという。豊田消防出張所の田辺政之所長は「区民が安心・安全を実感できるまちづくりに向け、職員の発想やアイデアを反映したい」と話した。
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