港南区が昨年12月に開始した制度「こうなん災害時協働隊」は、災害時に可能な範囲で住民支援に協力すると表明した区内事業所を登録するもの。その中から、特色のある協力内容を登録した事業所を紹介する。今回は日野中央の「おふろの王様 港南台店」。
同店が登録したのは「場所の提供」と「入浴サービス」だ。同施設は風呂とレストランなどを兼ね備えた複合的入浴施設。土屋亮店長によると200〜300人程度を収容できるという。被災し自宅で入浴できない可能性を考えれば、こうした施設が支援を申し出ることは、住民にとってメリットだ。「日頃から愛され、災害時には頼ってもらえる店舗になりたい」との思いで登録した。
ただ災害時の詳細な状況を想定した場合、課題もある。一つは電気の問題。入浴サービスを提供するためには設備を動かす必要があるが、停電時の自家発電機能では電力を賄えない。「電気がない時には、入浴サービスを提供できない可能性があります」と土屋店長は語る。「停電時にも施設開放やタオル、マットの提供は行いたい」とするが、災害時の可能な範囲でのボランティアのために、補助電力を導入することは「難しい」という。
さらに、電力が使えたとしても、大きな混乱が想定される。「過去の災害で開放した入浴施設が大きな混乱になったとの話を聞いた」と土屋店長。住所ごとに時間を決めて、人数を制限するなどの策が必要と指摘した。「(どちらの課題も)行政機関や他の事業所と上手く連携を取りたい」と話している。
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