演劇、ミュージカルなどの舞台芸術専用劇場「神奈川芸術劇場」が1月11日、中区山下町に開館した。作品の企画、上演だけでなく、人材育成や地域の賑わい創出にも取り組み、県内における「芸術の拠点施設」を目指す。
神奈川芸術劇場(愛称KAAT)は神奈川県が平成20年2月から整備を進めてきたもので、昨年7月末に竣工。芸術監督には、宮本亜門さんが就任した。
ホールは最大1300人を収容。客席は一部可動式となっており、作品や演出に合わせてレイアウトを変更することができる。また220席の小劇場として公演もできる大スタジオをはじめ、合わせて4つのスタジオを備えている。
同劇場が目指すのはこうした施設、また横浜の中心地という恵まれた立地を活かした「創造型劇場」だ。上質な作品の企画、上演による文化発信だけでなく、舞台技術者、マネジメント人材の育成、また地域のにぎわい創出を目的に、同施設に入居するNHK横浜放送会館などと連携し、様々なイベントが企画されている。現在、共有スペース「アトリウム」では、毎週土曜日にコンサートやパフォーマンスなどが行なわれている。
『金閣寺』で柿落とし
上演作品も力作がそろい注目を集める。オープニングラインナップとして、大スタジオでの『浮標(ぶい)』(長塚圭史さん演出・1月17日〜23日)を皮切りに、「柿落とし公演」は三島由紀夫の名作『金閣寺』を宮本亜門さんの演出で1月29日から2月14日まで上演する。同作品のチケット追加販売は1月19日から行なわれる。
公演に関する問い合わせはチケットかながわ【電話】045・662・8866まで。
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