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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2014.05.08

藤棚一番街協同組合の理事長として5月11日の「こども笑店街」を進める
米山 博之さん
西区中央在住 53歳

商店街復活へ橋渡し

 ○…「去年は2千人くらいのお客様に来て頂いて大変盛り上がった。今年は更にパワーアップして、より多くの方に楽しんで頂けたら」。11日に西区の商店街、藤棚一番街で行われる「こども笑店街」への意気込みを笑顔で語る。昔は地域に子どもが多く、商店街にも

笑い声が響いていた。そして、最近近隣のマンション増加などで再び子どもが増えてきた。「あの頃の活気を取り戻したい。地域に密着する商店街に子どもたちが多いと、街に活気がでてくるよね」

 ○…昨年6月に理事長に就任。刷新された理事にも若手が名を連ね、世代交代を図っている。「自分は先輩方と若手の橋渡し役」と謙遜するが、これまでの良い面を引き継ぎつつ、活性化へのチャレンジにも貪欲だ。近年、周辺にコンビニや大型スーパーの出店が相次ぎ、危機意識も高い。「まずは商店街の日曜・祝日の歩行者天国を解除して、休日も車で買い物しやすくしたい。イベントも増やして、『あの商店街はいつも何か面白いことをしている』と思ってもらえるようになれば」と意気込む。

 ○…祖父が西区藤棚で1960年に創業した老舗スーパーマルヤマの戸部店店長を務める。地域密着型の同店には、昔からの常連客も多い。「商品を喜んでもらえた時が一番うれしい。今後は横浜の隠れた逸品などを発掘して、地元愛を大切にしながら、うちでしか買えないような店づくりをすすめていきたい」と話す。

 ○…生まれも育ちも藤棚。西前小に通い、小さいころは市電が走り、街にも商店街にももっと活気があったと懐かしむ。最近は忙しくて時間がないが、「実は本の虫でね」と笑う。商店街の本屋で本を買うのがいつも楽しみだった。「ずっと商店街で育ったのでやっぱり元気になってもらいたい。状況はいろいろ厳しいが、逆にチャンスと思ってみんなと挑戦していきます」。物腰は柔らかだが、確かな情熱がこもっていた。

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