市立東小学校(重田英明校長)=西区東ケ丘=の2年生53人が11月6日、野毛山公園で唄と太鼓に合わせて「野毛山節」を踊った。
横浜港を望む同公園内のデッキでは、野毛山節の保存会メンバーが子どもたちに歴史を解説。「この場所から港で鉄砲を担ぐ練習をしていた外国の兵隊さんが見えたんですよ」と、歌詞に描かれた情景を語った。
今回の取り組みは2年生の生活科授業の一環。子どもたちのお気に入り場所である野毛山公園で、野毛山節を通して地域との交流をはかろうというもの。
参加した地元東ケ丘町内会の羽田照正会長は「伝統が継承されていくことはいいことですね」と話していた。踊りに挑戦した2年生の府川優李ちゃんは「こうゆうのが楽しい」と身振り手振りで踊りながら説明。高橋慈瑛くんは「踊りが繰り返しだから、簡単に覚えられて楽しい」と話した。
150年の歴史、継承
野毛山節は、150年ほど前に開港とともに誕生し、踊りは1952年に振り付けられたという。そして78年に、保存会の尽力により現在の姿になった。
同会では30年ほど前から東小でこの踊りを教えており、同校には野毛山節の特設クラブもある。
保存会メンバーは現在は月2回、練習を兼ねて同校を訪れており、保存会の高野千代子さんは子どもたちとの触れ合いについて「大変ですけれど、楽しいですよ」と笑顔で話していた。
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