中区・西区の少年野球連盟共催の初大会で優勝した山手メイツの監督を務める 笹川 計司さん 中区簑沢在住 52歳
野球少年と歩んで14年
○…中区や市の数々の大会で優勝を重ねる強豪少年野球チーム「山手メイツ」の監督を14年間務める。毎週土日に練習や遠征、大会に参加し続ける日々。「大変なのは選手や保護者の方々。自分は好きな野球に携わる機会を頂き、選手たちの頑張りに負けないようにと逆に元気をもらっている」と周囲への感謝を語る。
○…川崎で生まれ育ち、結婚を機に23歳で中区へ。小さい頃から野球が好きで長嶋茂雄に憧れ、小学校で地元の少年野球チームに入団。ポジションはずっとキャッチャーで、高校時代に怪我で辞めるまで野球漬けの日々だった。「これでもうユニフォームに袖を通す機会はないかな」と思っていたが、15年前に次男が山手メイツに入団し、自身もコーチとして誘われた。そして翌年に監督就任の打診。不安もあったが「やるからにはチームを強くしたい」と一念発起。練習方法などを一から見直し、基礎技術の反復に力を入れた。「子どもたちの野球人生は今後も続く。この時期にしっかりと基礎を身につけることが中学、高校、その後に必ず役に立つ」と語る。
○…平日は製薬会社の営業マンとして都内に勤務。金曜夜の仕事がどんなに遅くなっても翌日の練習が楽しみで、「休みたいと思ったことはない」と笑う。今季はこれまで16大会中7大会優勝と圧倒的な強さを誇るが「優勝とか順位は二次的なもので選手に結果を強いることはない。それよりも自分の役割を果たす大切さや、練習の積み重ねが結果につながる達成感など、社会に出てからも通じる理念を子どもたちに伝えていきたい」と力説する。
○…長男次男に加え、長女も野球に熱中し、今も大学で続けている。「妻もずっと子どもたちを応援しているし、みんな野球に夢中です」。今後の夢は自分が育てたチームOBが大人になって戻ってきて、監督を譲ること。高校や大学で活躍する選手も多く、そう遠くない未来に叶いそうだ。
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