中区矢口台にある日本最古のスポーツクラブ「横浜カントリー&アスレチッククラブ」(YC&AC)で4月2日、日本ラグビー150年を記念した大会が開かれた。小学生や女子チームのほか、往年のメンバーも参加して、周年を祝った。
この大会は、150年前にYC&ACの前身の一つであるラグビー団体「横浜フットボールクラブ」が、現在の横浜中華街周辺の居留地でラグビーチームを設立し、”日本で初めて”プレーしたことを記念して行われたもの。その後YC&ACに引き継がれたチームはアジアでは最古、そして世界でも10番目以内の古いものだという。
当日は、県内外の小学生チームや7人制女子チームの試合のほか、「伝統の港対抗戦」としてYC&ACとKR&AC(神戸レガッタ&アスレチッククラブ)が対戦。
還暦を超えた往年の選手たちがこの日のために集い、再会を喜びながら熱い戦いを繰り広げた。
日本のラグビー発祥に新説
これまで日本のラグビー発祥は、1899年に英国人のクラーク氏が慶應義塾の学生に教えたのが始まりとされ、同大日吉キャンパスのラグビー場には「日本ラグビー蹴球発祥記念碑」が建てられている。しかし、YC&ACは、その30年以上前の66年当時に居留地で外国人らがプレーしていたとする。横浜開港資料館で当時の新聞など史料を調べ、英国の「ワールドラグビーミュージアム」で19世紀の資料を発掘・検証してきた。クラブでは「99年は日本人がラグビーをした年。その30年以上前から外国人が日本でラグビーを楽しんでいたことを知ってもらえたら」と話す。2019年のラグビーW杯決勝戦が横浜で行われることもあり、クラブでは機運を盛り上げようと居留地のあった場所に記念碑の設置を市に働きかけている。
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