1869(明治2)年完成の関内と関外を結ぶ吉田橋の基礎を支えた松杭(くい)の一部が発見された。伊勢佐木町1丁目で宝石店を営む渡辺洋三さんの自宅(店舗と同所)の戸棚から出てきたもので、厚さ3cmに輪切りにした状態。切断面には「吉田橋基礎杭・横浜中央地下街工事記念」と記されている。
この輪切りにした松杭は直径約30cmで重さ600グラムほど。戸棚に閉まっていた火鉢のフタとして使用していたという。横浜中央地下街(マリナード地下街)が完成した際の記念品の可能性もあり、現存しているものとしては希少。渡辺さんの両親が入手したもの。
渡辺さんは松杭について「とても感慨深い。当時の人たちが苦労して埋め立てたことが伝わる」と話していた。横浜中央地下街は今年秋で開設40周年を迎える。
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