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たんめんの「一品香」 福富町店、50年の歴史に幕 建物老朽化で判断

経済

掲載号:2018年2月15日号

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 横浜の味の一つとして親しまれている「たんめん」を提供する一品香・福富町店が、2月いっぱいで閉店する。53年の歴史を持ち現9店舗のなかで最も古い同店。開店当初から関わってきた(株)一品香=中区長者町9丁目=の田代信太郎会長は「常連さんにとても愛されたお店。感謝しています」と話した。

 福富町店=中区福富町仲通1の1=は一品香4号店として東京五輪の翌年、1965(昭和40)年8月5日に現在の場所に開店。伊勢佐木町の野澤屋(のちの横浜松坂屋。現カトレヤプラザ)の裏手にあり、当時終点だった桜木町駅への近道に面していたことから、通勤客をはじめ野澤屋の取引業者が多数訪れた繁盛店だった。

 同社では継続の意向はあったが、建物の老朽化などから閉店することになったと説明する。今後、同所への出店予定はない。同店のとなりは昨年閉店した洋食店「タマガワ」があったことでも知られる。

 1階はカウンター9席、2階は20席ほど。創業以来の方針であるオープンキッチンで、カウンター前で鍋を振るうスタイルが人気を呼んだ。当初は「一品香本店」という屋号を掲げており、今でも古くからの常連客には「本店」の名称で愛されているという。

復刻版メニューも

 同社の田代哲也社長は「長年のご愛顧に感謝している。閉店前にぜひとも定番メニューの『絶品たんめん』を味わってほしい」と語っていた。同店では「ピーマン肉炒め定食」など創業当時の復刻版メニューも提供している。

 55(昭和30)年に中区野毛に創業開店した一品香。父の田代武雄さんとともに創業当時から関わってきた現会長の信太郎さんは「福富町店の開店は私が結婚した年。とても思い出深いお店です」と閉店をしのんでいた。最後の店長となった田島明弘さんは「常連さんがとても多い。お客様にとっていい思い出になるよう閉店までしっかりとやっていきたい」と語っていた。

 一品香は県内を中心に直営9店舗、フランチャイズ3店舗を展開。3月には県内で新店舗を出す予定。

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