神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2018年5月24日 エリアトップへ

"のげやまくん"絵本に 地元密着ゆるキャラで街活性

文化

公開:2018年5月24日

  • LINE
  • hatena
絵本は子どもが持ち歩けるミニサイズ(12.5cm四方)
絵本は子どもが持ち歩けるミニサイズ(12.5cm四方)

 中区西区内を中心とした公共掲示板に登場し、“謎のゆるキャラ”として人気を集めている「のげやまくん」の絵本が6月2日、星羊社=中区=から発売される。

 のげやまくんは野毛山動物園の近くに住んでいるという設定で、2011年6月に突如公共掲示板の貼り紙に登場。フェイスブックやツイッターなどのSNSと並行して野毛山動物園や野毛周辺の情報発信を行い、「のげ〜」と発するその愛くるしいキャラクターでファンを増やしていた。

 絵本のタイトルは『のげやまくんとくま』。落し物のくまのぬいぐるみと一緒に野毛山動物園などの街を巡り、持ち主を探すストーリー。

 作・絵を手がけたのは匿名でのげやまくんを描き続ける西区出身の男性だ。「掲示板によくわからない貼り紙があったら面白いかなと思って始めた」のがきっかけ。教育関係の仕事の傍ら7年間、公共掲示板の期限である10日ごとに新しい内容のものに貼り替えており、その数は1万枚を超えている。

消えゆく掲示板

 近隣区にも範囲を広げ最大70カ所貼っていた貼り紙も、掲示板の減少により現在40カ所に。横浜市によると市内の公共掲示板はインターネットの普及や老朽化により約5年後の完全撤去に向けて作業が進んでいるという。のげやまくんの活動拠点である掲示板が消えゆくなか、近年では市民ギャラリーなど公共施設での掲示や地域イベントを積極的に行うなど、街の活性化にも一役買っていた。

 今回の絵本化は、そんなのげやまくんの新たな活動の場の一つとして、中区の出版社「星羊社」と企画。両者初の絵本制作となったが、互いに共通する“地元愛”をもって試行錯誤を繰り返し、約1年間かけて完成。横浜開港記念日で、のげやまくんの誕生日でもある6月2日に発売日を決めた。売上げの一部は野毛山動物園に寄付される。

 「絵本を見て自分の街をもっと好きになってもらえれば」と星羊社。作者も愛着のある街で念願だった絵本化が実現できたことを喜んでいる。名前などは今まで通り公表しないが「誰かがのげやまくんの活動を見てくれる限り、ずっと続けていきたい」と話している。

 1冊1200円。現在星羊社のHPで予約受付中。詳細はHPか【電話】045・315・6416へ。
 

5月28日までは商店街のイベントで子どもたちが作成した絵本のPRチラシを掲示。場所によって内容が異なる(写真はちぇるる野毛前の掲示板)
5月28日までは商店街のイベントで子どもたちが作成した絵本のPRチラシを掲示。場所によって内容が異なる(写真はちぇるる野毛前の掲示板)

中区・西区・南区版のトップニュース最新6

ジャイアンツ杯で初優勝

中本牧リトルシニア

ジャイアンツ杯で初優勝

劇的サヨナラで全国制覇

9月12日

県美術展で受賞

南区遠藤さん西区石渡さん

県美術展で受賞

県内外から1272作品

9月12日

若者の「生理の貧困」支援

若者の「生理の貧困」支援

3者で高校に用品配布

9月5日

社会貢献団体が多様化

社会貢献団体が多様化

社団法人での設立進む

9月5日

先行区の作成率 5割未満

横浜市避難行動計画

先行区の作成率 5割未満

対象者多く状況把握困難

8月29日

朗読の発表の場を

NPO法人声物園

朗読の発表の場を

コンテストを初開催

8月29日

プレミアム商品券販売! 本牧通り商業活性化協会

総額6,500円分の商品券を5,000円で購入できます

https://x.gd/lxxPb

<PR>

あっとほーむデスク

  • 7月18日0:00更新

  • 7月4日0:00更新

  • 5月30日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月13日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook