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公開日:2019.05.23

横浜駅西口で認知症カフェ
行政、地域、企業がタッグ

  • 3月末開催された1回目の様子。事前に席が確保されている(浅間台地域ケアプラザ提供)

 若年性認知症患者をはじめ、その家族や地域の支援者など「認知症」に関心のある人なら誰もが参加できる「Nカフェ」が横浜駅西口で3月からスタートした。横浜モアーズ8階のスターバックスコーヒーを会場に5月は28日を予定。トークテーマを設けるわけでもなく、通常のカフェに集うようにまずは情報交換の場に、そして認知症患者の居場所づくりをめざす。



 Nカフェ(認知症カフェ)は、神奈川県が主催する事業。西区の浅間台地域ケアプラザ地域包括支援センターとの共催で3月から始まった。スターバックスコーヒー(スタバ)横浜モアーズ店の協力を得て、毎月第4火曜日の午前10時から正午までの2時間、同店で開催。直接会場を訪問すれば参加できる。



 初回は、認知症を患う人やその家族、認知症サポーター養成のノウハウを持つ「キャラバン・メイト」、また認知症に関心を持つ大学生など20代から80代までの幅広い世代の約30人が参加。4月は雨天にも関わらず20人ほどが集ったという。



8階スタバが会場に



 県のNカフェ事業に協力する若年性認知症コーディネーターから、浅間台地域ケアプラザに共催依頼があったのが昨年11月。認知症理解の広がりに課題を抱えていた同ケアプラザの担当者は、Nカフェの方針に共感し運営を引き受けた。



 会場は横浜駅西口から徒歩1、2分の横浜モアーズ内のスタバ(8階)に。スタバは2016年から町田市の店舗で認知症カフェを開催しており、その実績を参考に県の担当者が協力を依頼したことで実現した。



経験談の共有も



 Nカフェに参加する浅間台地域ケアプラザを拠点とするキャラバン・メイトは、近隣の地域住民だ。認知症の母の介護経験者や元民生委員で独居の高齢者と向き合ってきた人などさまざま。



 認知症の母の介護経験を持つメイトの一人は「最初は症状を理解できなくてとても戸惑いました。介護する側も目いっぱいでした」と当時を振り返る。そのような経験もNカフェで語り合えたらとしている。



 同ケアプラザでNカフェを担当する看護師の小山聖史さんは「認知症の方でも気軽に集えるカフェです。関心のある方同士がつながる場所になれば」と期待する。Nカフェに関する問合せは同ケアプラザ【電話】045・311・7200へ。

 

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