飯束潮吹(いいつかしぶき)さん(31)=戸塚区=と畑山(はたやま)絵里さん(27)ペアが2月、東京五輪のセーリング日本代表に内定した。
セーリングは風を利用した力で海上のヨットを走らせ、着順を決める競技。出場するのは長さ約5m、幅約2・5m、高さ9mの大型ヨットを男女ペアで操る「フォイリングナクラ17級(混合)」。時速は50Kmを超え、セーリングの8種目の中でも最速。2016年のリオ五輪からの新種目で、2人は今回が日本代表として五輪初の出場となる。
東京五輪では、世界各国の代表20チームが出場。6Kmの距離を約30分かけて行うレースを、1日3レース・4日間にわたる予選を行い、着順によるポイントを競う。最終的に獲得ポイントに応じて上位10カ国が、決勝へと駒を進めることができる。
種目変えての出場
飯束さんは戸塚区出身。小学生からセーリングを始め、中・高校生の頃には既に国際大会などで活躍。今回セーリング会場となる江の島を拠点に練習に励んできた。
リオ五輪では別種目で挑戦していたが、出場かなわず。それでも夢を諦めきれず、新しい種目のフォイリングナクラ17級に着目。競技から退いていた知り合いの畑山さんを、経験値と能力の高さから「五輪出場を目指そう」と誘い、翌年から出場を見据えて活動を始めた。東京五輪の出場国を決める予選の3大会で成績上位20カ国に入り、見事出場権を獲得した。
出場内定を受けて飯束さんは「目標としていた出場を決められて、まずはホッとしました。応援してくれる人の期待を背に、決勝進出を目指して頑張りたい」と話し、「地の利もあるレースとなるので、今までの経験を生かしつつ緊張せずに伸び伸びとした気持ちで臨みたい。そして何より楽しみながらレースをしたいですね」と笑顔を見せた。
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