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中区・西区版 公開:2020年3月26日 エリアトップへ

発見、街の歴史 小泉八雲の来浜130年 横浜港に下りたつ

文化

公開:2020年3月26日

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横浜のグランドホテルにすむマクドナルドを訪ねた折に(左が小泉八雲)/「増補新版文学アルバム 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)」(小泉時、小泉凡共編 恒文社)より
横浜のグランドホテルにすむマクドナルドを訪ねた折に(左が小泉八雲)/「増補新版文学アルバム 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)」(小泉時、小泉凡共編 恒文社)より

 日本の風土を愛し、日本に帰化した民俗学作家のラフカディオ・ハーン=小泉八雲(1850―1904)と言えば怪談、耳なし芳一、松江などが、一般的に脳裏に浮かぶ事柄ではないでしょうか。

 しかし、彼は、この横浜港に1890年4月4日に下りたったのです。今年は来日130年に当たります。

 彼は、グランドホテルのミッチェル・マクドナルド(1853―1923)に、帝大(現東大)教授のバジル・ホール・チェンバレン(1850―1935)への就職斡旋依頼(親友からの紹介状)を託し、数日間山下町93番地のインターナショナルホテルに宿泊しておりました。

 因みに当時グランドホテルは、帝国ホテルと同等の高額料金でした。

 八雲は、横浜のマクドナルドのもとを度々訪問し、1898年に、グランドホテルのマクドナルドを訪ねた折りの写真が曾孫の小泉凡家に残されております。

グランドホテルの米国人、遺産管理人に

 1904年八雲が亡くなると独身のミッチェル・マクドナルドは八雲の遺産管理人となり、また、遺児である長男一雄(1893―1965)を我が子のように、そして家族たちの面倒を彼が関東大震災で亡くなるまで、みておりました。

 長男の一雄は、震災前約3年間グランドホテルの地下倉庫係を手伝っておりましたが、肺疾患になり、温泉療養中に震災の難を逃れております。(文責・郷土史研究家 三浦清)

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