生きづらさを抱える10、20代の女性の支援を行っている特定NPO法人「BOND(ボンド) プロジェクト」=東京都=が10月、中区曙町に「相談室」を開いた。若い女性特有の悩みに、同年代の女性スタッフが寄り添う。
一時保護も
相談室は週3日開放。木が基調の落ち着いた雰囲気の内装の中でスタッフに相談でき、カフェのようにリラックスして話せる環境を整える。
同法人は2009年、女性の声を伝えているライターの橘ジュンさんが設立。東京・渋谷区に事務所を構え、街頭の見回りや電話、SNS、スタッフによる訪問相談など、都内に限らず全国を対象に活動してきた。同法人への相談件数は年間約3万件。そのうち神奈川県内からの件数は全国2位となっていることから、中区の歓楽街の一角で新たに相談室を開設。同法人で唯一来所対応が可能な場となっている。従来の見回りや電話、SNSなどの相談業務も同所を拠点に行われる。
訪れる女性の抱えている問題はさまざまだが、大半は家庭内での人間関係や虐待・暴力を受けているなどの悩み。身近に相談できる人がおらず、「自分には居場所がない」と孤立しているケースが多いという。一方で行政の相談窓口に対して「相談員が年上であったり、具体的な悩みでないと相談しづらいなど敷居が高い」というイメージを持つ若い女性も。そこで同法人の女性スタッフは同年代で顔や名前が分かるようにし、安心して相談できる関係づくりを意識。相談内容に応じて、医療機関・警察など他機関への同行やシェルターでの一時保護などの措置を取り、相談者を支援する。
開設から約2週間で同所に訪れた相談者は20人以上で、ほとんどが県内在住者。同法人創設者の1人、タダケンジロウさんは「コロナ禍でも、顔と顔を合わせて話せる場が必要だと思った。気持ちを吐き出して少しでも楽になってもらえれば」と呼びかける。相談室は中区曙町3の32の5、毎週水・金・日曜日の午後1時から9時まで。原則予約制。同時間内でメール(【メール】kanagawa@bondproject.jp)・電話(【携帯電話】080・9501・5220)、LINEでの相談も受け付けている。
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