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西区円満寺 供え物を「おすそわけ」 貧困の子どもに食支援

コミュニティ社会

掲載号:2021年3月4日号

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メッセージカードともに供え物を入れた箱=円満寺
メッセージカードともに供え物を入れた箱=円満寺

 西区久保町の円満寺(西郊良光住職)は2月、経済的に困窮する家庭の子どもたちに寺院の供え物を提供する「おてらおやつクラブ」の「おすそわけ」に取り組んで50回目となった。同寺では貧困支援の一助になるとともに食品ロス削減にもつながるとして、地道に活動を継続することが大切だとしている。

 おてらおやつクラブとは2013年に大阪府で起きた母子餓死事件をきっかけに、翌年から奈良県の安養寺で始まった取り組み。国内の子どもの7人に1人が相対的貧困に陥っているといわれる中、NPOや子ども食堂などの支援団体を通じ、供え物が届けられる。その活動は広がり、現在は宗派を問わず全国1500超の寺院、また500以上の団体が賛同し、1カ月で2万人以上の子どもがおすそわけを受け取っている。

 円満寺は、寺院間での情報共有から同クラブの活動を知り、16年から参加する。西区・中区では唯一だ。

 それまでは供え物が多く寄せられた際には、訪ねてきた近隣の子どもたちや生活困窮者へ手渡していたが、近年は安全面などの課題から門戸を開放するのが難しくなっていたという。そんな折、同クラブの活動を知るとともに、深刻な子どもの貧困を支援できればとおすそわけを始めた。

 供え物は菓子や果物など様々で、それらをメッセージカードと一緒に段ボールに詰め、1〜2カ月に1度、県内の支援団体に1箱を送っている。同寺の担当者は「食品ロスは減り、子どもが集まる時にはお菓子を配るなど有効活用を意識しています。中には協力したいという檀家さんもいらっしゃいます」と話す。

継続が大切

 同寺ではこれまでも社会福祉活動として、海外の開発途上国での学校建設や東日本大震災でのボランティアなど国内外への支援を続けてきた。おすそわけについても「地道にでも活動を続けることが大切」と継続の重要性を訴えた。
 

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