中区内の年長児がいる保育園全29園(市立3・民間26)が参加する「トーチでつながる駅伝大会」が10月25日から始まった。新型コロナ感染拡大防止で7会場に分かれて実施。初日は東京2020オリンピック競技大会の聖火ランナーを招き、トーチを披露し、その意志を受け継いだバトンで駅伝が始まった。
この取り組みは、園児の思い出づくりや、「同じ小学校に通う予定の友達との交流」を目的に毎年11月に本牧山頂公園で開催されている「駅伝大会」の特別企画。毎年、園児をはじめ、保護者や地域住民らが参加する1千人規模のイベントだ。しかし、新型コロナの影響で昨年は中止となり、「紙上」で駅伝大会を実施。園ごとに園児たちが描いた絵をつなぎ合わせ、縦2m×横16mの巨大な絵を完成させた。
今年は、「実際に走りたい」という園児らの声もあり、29園全園が集まる駅伝大会ではなく、7会場に分かれて実施。10月25日から11月18日まで行われる。さらに東京2020の聖火ランナーでひらがな商店街ウエストアベニューの会長を務める飯田峰子さん=中区在住=の協力で、聖火トーチを使ったイベントを企画。園児たちがトーチに触れる機会を用意した。
リレーを実演
初日は根岸森林公園のドーナツ広場で開催され、直井ユカリ中区長が応援に駆け付けた。トーチのレプリカを持つ聖火ランナーの飯田さんと同じくランナーで座間市の中学校教諭、對比地(ついひじ)康之さんも参加。園児たちの前で聖火トーチを持って、聖火リレーを実演。その後は、「何か夢中になって努力していれば、聖火ランナーにもなれる。一生懸命になれるものを見つけて頑張ってほしい」と飯田さんらがエールを贈り、園児らが持つバトンにトーチの意志を受け継いだ。
駅伝競走で園児たちは、バトンを握りしめ、ゴールまで懸命に駆け抜けた。トーチの貸し出しに協力した飯田さんは「コロナ禍で沿道を走る聖火リレーができなかったが、子どもたちに本物のトーチで実演ができよかったです」と話した。
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