中区・西区・南区 人物風土記
公開日:2022.01.20
NPO法人よこはま観光資源開発の代表理事を務める
坪井 裕平さん
中区宮川町在住 53歳
仲間と一緒に横浜活性を
○…横浜をレモンで活性化させようと「横浜がんばレモン」の活動を開始。日本でレモンの栽培に初めて挑戦した場所が横浜という説があり、そこにヒントを得た。市内の小学校にレモンの苗木を植え、子どもたちが育てることで愛着を持ってもらおうと願いを込める。昨年12月には浅間台小学校で第1回目の植樹を実施。今春には十数校で植樹予定だ。
○…横浜商工会議所が観光振興を目的に立ち上げを進めていた会議体の準備段階で、「十数年後には来街者に占める外国人の割合が日本人と逆転する」というシンクタンクの予測を耳にした。そこでアイデアが沸いたという。「街中のデジタルサイネージで災害情報などを数カ国語で発信できないか」。現在は計画段階だが「いずれは実現したい」と意気込む。
○…「オリツルサイダー」で知られる坪井食品(株)=中区若葉町=の4代目。こんにゃくの製造卸販売が本業。こんにゃくの販売が落ち込む夏にサイダーやところてんを手掛ける。同サイダーは創業者の祖父・鶴三郎によるもの。それが近年の地サイダーブームで注目を集めた。現在は製造工場を他社に貸出し、サイダー事業を委託する。
○…波乱万丈の半生だ。大学時代に友人と立ち上げた豆腐ブランドの会社は、一時は全国に約70店舗を展開。しかし、事業の多角化などの理由から倒産。その当時、すでに経営から身を引いていたものの、お金に関わる現実を目の当たりにした。「ここ数年で思うことは、友人を大切にしたいということ」とつぶやく。また、「40、50代の男が集まって真剣に何かに取り組みたい。それがNPOを立ち上げた理由の一つ」とはにかんだ。まずは「横浜のレモンを広げ、活動の幅を広げていきたい」と語った。
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