中区のことぶき協働スペースなど県内で「聞き書き」のボランティアをする 渡辺 和子さん 東京都在住 77歳
人の生き様を書いて残す
○…「聞き書き」とは話し手が人生を振り返り、語る言葉をありのまま文字にし冊子にして残す活動。神奈川県内で活動するボランティア団体「聞き書きの樹」の会長を務め、普及活動にも尽力している。10月28日には中区のことぶき協働スペースで行われる聞き書き本作り体験のゲストとしてその魅力を伝える。
○…人の生き様を記録に残す聞き書き。今まで50人ほどの人生を冊子にしてきたという。「話を聞くうちに、人生まんざらでもなかったと言ってくれた人もいましたね」と、1人1人のエピソードを振り返り、遠くを見つめた。冊子ができた時に話し手や家族が嬉しそうに、時には涙を流して読んでくれたり、自分の気持ちを話し、明るくなったと言われることが何よりの喜びだという。
○…高知県生まれ。兄と姉が上京していたこともあり、夢だった教師になるため東京の教育大学へ進学した。関東での試験が不合格で故郷に帰ろうとした矢先、欠員があり神奈川県の高校の保健体育教諭に。それから34年、教育現場に携わった。2002年に早期退職してからは仲間と立ち上げた子育て支援団体の活動などに注力。そんな中、聞き書きを知った。「いろいろな人の人生に出会える」ことに魅力を感じ活動を始めた。
○…現在は夫と長男家族との2世帯暮らしで、来年小学校になる孫の送り迎えが日課だという。最近になりデイサービスで配膳の仕事も始めた。「何時間働いたからいくらになる、と自分のために働くのも楽しくって」とちゃめっ気たっぷりに話す。その時々で出会った人とのつながりが自身の活動を支えているという。「1人では何もできない、仲間がいれば何でもできる」を胸に、今後も聞き書きの活動を広めていく。
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