本牧神社の氏子総代会の責任役員を務める 丹羽 博利さん 中区本牧三之谷在住 83歳
本牧の伝統を次の世代へ
○…長年、本牧神社の神事を支えてきた。きっかけは、子どもが地域行事に参加するようになったこと。意外にも「本牧に住むまで神輿も担いだことがなかった」と言うが、自身も町内会の祭礼部長を務めてより深く関わるように。元々の歴史好きも相まり「住む町のことを知りたい」と神社や地域の伝統を勉強した。2009年から氏子総代、20年から責任役員を務め、祭祀への参加や運営面で宮司を支える。
○…新潟県で生まれ育つ。国家公務員だった叔父の影響から、高校卒業後、働きながら夜間学校に通い、当時の運輸省新潟陸運局に入局。その後、本省で国会答弁書や会計規則の作成などに携わった。横浜市民になったのは1977年。「田舎者だから富士山が見える場所に住みたくて」と山手駅近くにあった公務員宿舎に越した。退職する際、この地でできた友人との付き合いを大切にしたいとの思いを妻と2人の息子と共にし、本牧に居を構えた。
○…幼少期は近所の人に連れて行ってもらった講談や本を読むことが好きだった。今も「活字中毒なんです」と言うように趣味は読書。中でも歴史小説を好み、司馬遼太郎がお気に入り。22年に三之谷交番前交差点近くに設置された文豪・山本周五郎の記念板の建立にも携わった。「20年にわたり本牧に住み、近所にあった旅館・間門園で執筆していた彼の足跡を形に残したかった」
○…これまで町内会や区老人クラブ連合会の会長などを歴任し、地域活動の活性化に尽力。「自分が元気なうちに繋いでいかなければ」と話す。三溪園や本牧十二天緑地など、地域遺産を次世代に伝えたいとの思いも。「近くにあるのに行かないのはもったいない。子どもたちにはホンモノを見て育ってほしい」
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