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中区・西区・南区 社会

公開日:2025.05.08

新署長に聞く

西区、南区の消防署にこの春、新署長が着任しました。管轄エリアの特徴や取り組みなどを紹介します。

地域住民・企業と連携 西消防署 石黒靖雄署長

 市消防局総務課から着任。西消防署は2011年から2年間勤務した。「当時の消防団や町内会の方もいて安心感がある」と表情を緩ませる。

 みなとみらいや横浜駅周辺の大きなビルでの災害は、発生場所の特定が困難な場合も。事業者との連携が重要となる。木造住宅密集地域など住宅地では、住民の迅速な初期消火活動や日頃からの備えが被害を最小限に抑えることにつながる。さまざまな災害が予想される中、「共に訓練を行ったり、広報活動を通して防災・減災への意識を高めてもらいたい」と話す。

 救急要請の増加も課題となっている。「救急車を呼ぶべきか迷った時には、♯7119(かながわ救急相談センター)へ電話を」と呼びかける。

 みなとみらいの海辺の夜景がお気に入り。「ゆったり散歩できるのも安心安全だからこそ。私たちの努力で守っていきたい」

備えの大切さ伝える 南消防署 柴田尚正署長

 南区の赴任は4回目。町内会や消防団の顔なじみから「おかえり」と声をかけられ、改めて「南の風はあったかい」と感じた。「正直、慣れ親しんだまちなので、戻ってこられて嬉しい」と笑顔を見せる。歴史ある下町で商店街の賑わいもあるなど南区の魅力を語る一方で、「防災の視点から見れば、人口密度が高く重点対策地域や土砂災害の危険区域が多いといった課題がある」と気を引き締める。

 緊急消防援助隊として2011年の東日本大震災や昨年の能登半島地震の後に活動したことは、貴重な経験に。「発災直後の避難所には最低限のものしかない。特に各自の備えが大事ということを痛感した」。消防でできる対策を進めつつ、区民一人一人が備えることが、被害の軽減につながると考える。「南区は人の繋がりがとてもあるまち。防災意識を高めあいながら、取り組みを進めていきたい」

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