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公開日:2025.07.03

横浜市庁舎跡地の行方vol.3
研究者の技術を新たなビジネスへ

 JR関内駅前の横浜市庁舎跡地に来春グランドオープン予定の「BASEGATE横浜関内」。その概要やプロジェクトのキーマンを紹介する。

 BASEGATE横浜関内には、横浜市内最大級の新産業創造拠点ができる。ライフサイエンス領域で革新的な発明を生み出し、社会実装へつなげることを目指す。三井不動産(株)と(一社)ステラ・サイエンス・ファウンデーションの協働で運営される。

 同法人の代表理事は、横浜市立大学特別教授で臓器再生・幹細胞医療を牽引する研究者の武部貴則さん。先端研究を担う研究者の発想や技術を起点に、社会に還元する仕組みづくりを進めている。拠点内には、研究に必要な機器や設備を備え、研究成果の発信や社会実装を後押しする。

 三井不動産は同法人の活動を全面的にバックアップ。横浜では初の賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ」を構え、研究の場を整備する。

 両者が相互に連携し、マッチングイベントなどで異分野の研究者同士や投資家、産業界とのコミュニティづくりを支援。ハード面とソフト面の両面から新たな産業創造を促進、強化する。

 三井不動産の関内プロジェクト推進準備室・後藤遼一さんは「研究者にビジネス的な視点を持ってもらい、その技術や研究結果を実際の社会で活用するきっかけの場になれば」と話す。近隣の大学などとの連携も考えているという。

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