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保土ケ谷区版 公開:2011年9月15日 エリアトップへ

「トイレ診断士」制度の生みの親 山戸 里志さん 区内・新井町在住 68歳

公開:2011年9月15日

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全てに繋がる場所、だからこそ

 ○…横浜スタジアムのスタンド上部に大きく目立つ『トイレ診断士』の文字は、自身が代表を務める地元企業をPRしたもの。看板が掲出されて以来、スタジアムのトイレが劇的にキレイになったとの噂を耳にする。「実は一部広告料の代わりに、球場内のトイレの維持・管理を請負っているんですよ」と、そのカラクリを説明してくれた。

 ○…自社で手掛けるトイレメンテナンス事業の特徴を「いわゆる4K(臭い・汚い・暗い・怖い)といった従来の印象を払拭するもの」と自負する。独自の資格制度として平成9年に採用した『トイレ診断士』は、その環境維持や管理などに「予防的観点」を導入。汚れてから清掃するのが常識だったトイレ業界に、化学のメカニズムなどを施した”汚れない仕組みづくり”という新風を取り入れ、瞬く間に浸透。今では厚生労働省が認定する社内検定として定期的に厳しい認定試験が行われおり、難関を突破した合格者が、全国規模で活躍しているという。

 ○…その一方、トイレそのもののイメージアップにも尽力。都内の公衆トイレのネーミングライツ(命名権)を獲得すると、真っ先に「公衆トイレと思わせない位、快適な環境にするため、設備の改善や清掃員への指導などを徹底しましたね」とニッコリ。この手法で受けた評価と実績を武器に現在は新横浜駅前のネーミングライツにも応募。培ったノウハウを地元に還元すべく準備を進めている。

 ○…昭和50年の起業時に掲げた「継続する」「人を育成する」「誰もやらない事を」という3つの理念を持ち続け、最近では震災被災地のトイレ環境改善へ着手。また地域ぐるみで社屋敷地そばを流れる小川にホタルを放流するプロジェクトを立ち上げるなど、活躍の場は枚挙に暇がないといった様子。取材時にポツリと呟いた「トイレは全てに繋がっているんですよ」という言葉の意味が、最後に分かったような気がした。
 

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