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公開日:2026.04.23
ロコ・サトシさん死去 作品の足跡、区内にも 幸ケ谷小壁面はじめ各所に
横浜を中心に活動していたアーティストのロコ・サトシさんが今年2月13日に亡くなっていたことが4月14日に公式サイトで発表された。神奈川区内でも幸ケ谷小学校の壁面などに、ロコさんの作品を見ることができる。
ロコさんは1970年代後半、東横線桜木町高架下で描き始めた壁画が話題を呼び、ウォールペイントの先駆者として活躍。カラフルで力強く、躍動感のある作風で、横浜博覧会のパビリオンペイントや本牧、みなとみらいなど市内各所でパブリックアートを制作した。横浜ジャズプロムナードのメインビジュアルにも長年採用されていた。学校とのかかわりも深く、市内の様々な学校で壁面などに絵を描くワークショップが行われていた。葬儀は近親者のみで執り行われ、後日、お別れの会が開催される予定だという。
神奈川区ではポートサイド地区の工事用フェンスにペイントアートがされたほか、ポートサイド自治会の掲示板もデザイン。区内の店舗外観にも使われている。2009年には市営地下鉄片倉町駅前の広場に、ロコさんアドバイスの下で神大寺小学校児童による壁画アートが描かれている。
夢の水族館
中でもひと際目を引くのが、国道15号線沿いにある幸ケ谷小学校の壁面に書かれた全長60m近くのアート作品。「夢の水族館」と題してロコさんが描いたクジラや、子どもたちによる大小さまざまな魚が描かれている。
左半分は創立80周年の2008年度に当時の卒業生が、右半分は2020年に当時の4年生児童が中心となって、海をテーマにした総合学習の一環で製作したものだ。
同校で現在教務主任を務める細谷邦弘教諭は、2020年の作品制作の際、担任としてロコさんとやり取りをしていた。
児童たちはロコさんとのワークショップの中で下絵を考案。実際に完成した作品は、ロコさんの絵に上書きするような形で子どもたちの絵がびっしりと描かれている。
細谷教諭の心配をよそに、ロコさんは「どんどん子どもたちに自由に書かせていいんだよ」と笑顔でその様子を見守っていたという。偶然通りかかった地域住民や、08年に参加していた当時の卒業生もペイントに加わった。
当時は新型コロナウイルス感染症によって多くの学校行事に制限があった時代。壁面にはロコさんが描いた「Don't lose to the coronavirus(コロナに負けるな)」の一文が今も残る。また、横浜の姉妹都市でロコさんが活動拠点としていたアメリカのサンディエゴとつながるという思いを込め、虹のアーチと合わせて「未来につながろう」という意味の英語も記した。
「学校の対外向け資料にもこの壁画のことを載せたりするので、内外共にシンボルのような存在」と細谷教諭。その後も度々やり取りを交わしたという。
歩道橋架け替えで
壁画のある国道15号線では現在、歩道橋の架け替え計画が進んでいる。新たに設けられるスロープは、スペースの関係上で絵を大きく横切る形での設置になってしまうという。
谷石宏之校長は「今の児童たちは当時のことを知らないので、改めて壁画に込められた思いやロコさんのことを伝える機会を設けることが出来れば」と話した。
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