体操経験者らが、ボランティアで地元の子ども達を指導する「保土ケ谷ジュニア体操クラブ」が、このほど創立10周年を迎えた。
同クラブは区内在住の小学校教諭・中村弘枝さんが、体操を通じて子ども達の成長を支えようと、2001年10月に発足。坂本小学校の体育館を利用し、週1回、3歳から高校生までを対象に指導を行ってきた。
クラブ員から国体選手を輩出したこともあるが、基本的な活動主旨は「技術向上や一流選手を目指すのではなく、体操を通じて心身を成長させる」というもの。部員からは運営費のみを徴収し、指導者は全てボランティア。事務や経理などは部員の保護者が分担して担当している。運営費は備品購入や練習着の作成に使用。購入した跳び箱などは小学校に寄付し、クラブの練習用として共用している。
保護者らは「子どもの成長が目に見えて分かるようになった」「体操だけでなく、礼儀などもしっかり教えてもらっている。ボランティアでやって頂き、本当にありがたい」と話す。発足当時は26名だった部員も、徐々に評判が広まり、現在は約100名。人気が高く、入会待ちの児童もいるという。
教え子が指導者に
中村さんは、岩崎中学校を拠点とした同様の体操クラブを35年前から運営。坂本小付近に引っ越したのを機に、同校でもクラブを発足した。現在は、岩崎中のクラブを卒業した教え子らが、スタッフとして指導にあたっている。
10周年を迎え中村さんは「ここで育った子ども達がそろそろ指導者になってくれる頃。クラブとしてはようやく軌道にのったというところですね」と話す。
同クラブでは、10周年を記念し、発表会を開催。子ども達が練習の成果を音楽に合わせて披露する他、卒業生らによるパフォーマンスも予定している。発表会は12月23日(金)12時半開場、13時開演。会場は保土ケ谷公会堂。観覧希望者は当日会場まで。
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