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保土ケ谷区版 公開:2022年10月13日 エリアトップへ

保土ケ谷高校陸上部 8種目で関東切符 過去最多の10人が出場

スポーツ

公開:2022年10月13日

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県大会で好成績を残し関東大会に出場するメンバー
県大会で好成績を残し関東大会に出場するメンバー

 関東高等学校陸上競技大会への予選を兼ねた県高校新人陸上大会で、県立保土ケ谷高校陸上部(竹内俊樹顧問)が好成績を残した。男子100m・同200m・同400m・同5千m競歩・同4×100mリレー・同4×400mリレー・同砲丸投げ・同円盤投げの8種目で、10月22日、23日の2日間、相模原市内で開催される関東大会出場権を手にした。

 5年前まで県大会出場者もいなかったという同校陸上部だが、2018年に赴任し陸上部の顧問に竹内教諭が就いて以来、毎年、関東大会出場選手を輩出している。今夏のインターハイでは5千m競歩で守屋海斗さん(2年)が6位入賞するなど、大躍進をつづけている。3年生が引退し、新体制となる1、2年生17人で臨んだ今回の県新人戦では、過去最高となる8種目で関東大会出場権を獲得。さらに各種目の成績に応じたポイントの累計で競う総合部門でも県立高校最高位となる4位となった。

中学時代は無名でも

 部員の多くは中学時代に名が知れた選手ではない。100mで2位に入り、200mでは優勝した森央人さん(2年)もそんな「たたき上げ」の選手だ。

 入学時に12秒台だった100mの自己ベストは現在10秒66。今大会では決勝レースで隣のレーンを走る選手が転倒し「動揺した」というが結果を残した。「0・01秒差の2位という結果は悔しい」と話すが、「関東大会は自己ベストを更新する10秒5が目標。3位以内を目指す」という。

目標達成へ下した決断

 400mと4×100mリレー、4×400mリレーの3種目で関東大会に出場する前田朝陽さん(2年)は中学時代100m・200mを主戦場としていた。高校進学後も短距離を続けるつもりだったが、竹内教諭から「400mが向いている」とアドバイスを受け昨夏、種目を転向。入学時に掲げた目標「関東大会出場」を見据えたうえでの決断だった。

 県大会では準決勝で自己ベストを更新。決勝レースでは「緊張で硬くなった」というが、5位でゴールし、個人種目では初となる関東大会切符を獲得した。「個人種目ではベストタイムを更新することが目標。リレーでは昨年の保土ケ谷高校ベストタイムを更新したい」と意気込む。

投てき競技でも

 投てき競技で初の関東大会出場者となった佐藤昂己さん(2年)は砲丸投げと円盤投げの2種目で関東大会に挑む。県大会では両種目とも自己記録を更新した。

 中学入学と同時に陸上部の門を叩いて以来、投てき競技ひと筋。中学時代は目立った実績はないが、高校入学後、誰よりも努力を重ね着実に成長したが結果が出ずにいた時に竹内教諭から送られた「どんなことがあっても平常心。普段通りやれれば結果はついてくる」という言葉を胸に臨んだ今大会で「地味なトレーニング」を重ねてきた結果が花開いた。「関東大会では6位以内に入ることが目標」と話す。

 関東高校選抜新人陸上競技大会は10月22日、23日に相模原ギオンスタジアムで開催。同校からは森さん、前田さん、佐藤さんに加え、5千m競歩に今夏のインターハイで6位に入賞した守屋さん・三堀真輝さん(2年)・清田悠斗さん(1年)、4×100mリレーと4×400mリレーの両リレー競技に森さん・前田さん・熊谷星音さん(1年)・高橋蓮己さん(同)、山崎翔真さん(同)が出場する。

 県大会で100mの全国大会標準記録をクリアした森さんと、5千m競歩の守屋さんはJOCジュニアオリンピックカップU18陸上競技大会にも出場する。

 顧問の竹内教諭は「中学時代に実績がない生徒がほとんどで、部員が少ない中、総合4位に入れたことも大きな収穫。強豪私学に挑んでいきたい」と先を見据えた。

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