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公開日:2025.09.04

横浜FC
母子の夢・目標を応援
出前授業、試合に招待

  • 出前授業の様子

 サッカーJ1・横浜FCは8月30日、母子家庭の親子を出前授業とホームゲームに招待する企画「母子の夢で逢えたら」を行った。参加者は、横浜FCで約7年間プレーした南雄太さん(45)と神奈川県立スポーツ会館で交流した後、ニッパツ三ツ沢球技場で行われた東京ヴェルディ戦を観戦した。

 横浜FCはこれまでに、地域に根差した社会貢献活動を多面的に実施。地元企業の協力を得て、横断旗を小学校に寄贈する取り組みなどを継続して行っている。

 夢を持ち続けることの大切さを児童に伝える出前授業「夢で逢えたら」も社会貢献活動の一環で、横浜FCは従来とは違う形式での開催を模索。パートナー企業の株式会社晃鈴産業=金沢区=の支援のもと、交流のある一般社団法人日本シングルマザー支援協会の会員を対象とした企画「母子の夢で逢えたら」を行うことに決めた。

 当日は試合観戦の前に、現在は横浜FCの事業に幅広く携わる南さんを講師に招いた出前授業を実施。南さんは「全国高校サッカー選手権大会に出場したい」「Jリーガーになりたい」など、少年時代に抱いた夢を参加者に向けて話した。

 高校進学を機に始めた一人暮らしにより、両親に対して感謝の気持ちを持てるようになったというエピソードも披露。15歳で部活、勉強、家事に全力で取り組んだ経験が努力の原点となり、30歳で受けた戦力外通告を乗り越えて44歳までプロサッカー選手を続けられたと振り返っていた。

 参加者の親子は作文で夢や目標を発表し、南さんに悩みなどを相談。「夢は一つに絞るべきか」という相談に対して南さんは、中学でサッカーとバスケットボールをプレーしていた実体験を例に出し、「大事なのは努力をすること。可能性を広げるためにも、いろんなものに興味を示す姿勢は大切にしてほしい」と助言を送った。参加した母親は「親子で夢を持ち、それに対しての努力を続けていきたい」と意気込みを語った。

 横浜FC対東京ヴェルディの試合は、0―0の引き分けだった。

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