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鶴見区 人物風土記

公開日:2014.02.20

被害者支援活動への寄付などを通して、地域貢献に励む
赤川 順一さん
仲通在住 74歳

人に優しく、裏切らず

 ○…被害者支援活動への寄付を行い、感謝状を受け取った。代表を務める株式会社ジュン企画としてだけでなく、組合長でもある鶴見遊技場組合として、福祉事業への寄付なども積極的に行ってきた。寄付を始めたのは、義理の兄が交通事故に遭遇したことがきっかけだった。「ひき逃げに遭ってしまってね。約20年経った今も犯人は見つかっていない。彼の妻である実姉が長い間苦しんできたのを見て、貢献できることをしたかった」

 ○…秋田県出身。8人兄弟の末っ子だ。鶴見に出てきたのは20歳の頃。「区内で働いていた兄を頼って来た。20歳で出てきてほぼずっと鶴見。鶴見のことなら警察より詳しいですよ」と得意げな表情を見せる。様々な職を経て、現在のスロット専門店を開いた。「飲食業を長くやっていた。喫茶店や寿司屋などいろいろやったけれど、今の商売が一番魅力に感じる」。鶴見遊技場組合長として地元の同業者を束ねるのも仕事の一つ。「それぞれライバル心を持った組合員を、まとめるのが大変」と苦笑い。しかし、その苦労も、社会貢献という「いいこと」をすれば安まるのだという。

 ○…旅行が趣味。「東南アジアによく行く。国内だったら半分は回ったかな」。仲間とともに関内など街へ繰り出すのも好きだという。仕事も、家庭も、遊びもバランス良く両立して楽しむことが自身の流儀。人付き合いの良さも、自分なりのポリシーがあるから。「人を裏切らないことが信念。自分一人では何もできない。人望が仕事につながっている」

 ○…自身のスロット専門店は、しばしば周囲から「区内でも一番小さい店」と言われるという。「小さくても、自分にとっては宝物のように育ててきた店」と誇らしげに言う。遊技場組合の後継を育てていくことも今後の目標の一つだという。人への思いやりと信頼を忘れない、心優しき仕事人であり続ける。

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