50周年を迎えた鶴見安全運転管理者会会長を務める 八木 敏夫さん 東寺尾在住 68歳
見返り求めない心意気で
○…鶴見安全運転管理者会会長を務めて5年。一定以上の自動車を保有し、安全運転管理者を選任する事業者から成る同会は、結成から半世紀を迎えた。事業所間での事故情報の共有や、街頭での啓発キャンペーンなどを通し、事業所の事故防止に貢献してきた。「諸先輩の実績があるから今がある。現役メンバーでより活動を盛り上げ、事故撲滅を目指したい」と節目に思いを新たにする。
○…鶴見銀座商店街で100年以上の歴史を持つ文具・OA機器の老舗「マルハチ」を営んできた八木家に生まれた。幼少期はやんちゃで「どんなことやったかなんて言えない」と、恥ずかしそうに笑う。大学卒業後、都内の同業社で修業を積み、25歳で家業へ。以降、営業一筋でやってきた。「自分には人当りの良さしかないから」と謙遜するが、「八木さんじゃしょうがない」と言ってくれる顧客を味方につけてきた。社内では安全運転管理もしっかり実施。年に1回の抜き打ち免許証書き換えチェック、朝礼での事故情報の共有を続け、事故防止に努める。
○…毎年夏から秋にかけては神輿担ぎで多忙になる。足を運ぶ祭りは、地元の鶴見神社をはじめ、年間15カ所。キャリアは25年以上という、根っからの神輿好きだ。「何の損得もなく、掛け声を出して汗をかくのがいいよね」。その精神は、安管の活動にも言えるという。「目に見えて事故が減っていくわけではないが、皆で見返りを求めずに取り組み、誰かの期待に応え感謝されることは生きがいになっている」
○…安管の会員は、経費削減や事業所の統廃合などで減少傾向にあり、新たな加入事業所の確保が課題だ。「頭の中にはいろいろなアイデアがある。なかなか実行できないけれど」と苦笑いするが、今後への決意はある。「会全体の結束力を大事にして、体力が続く限りやっていきたい」。見返りを求めない心意気で会を育てていく。
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