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鶴見区 コラム

公開日:2017.05.04

―区制90周年記念―【連載【5】】
鶴見90年のあゆみ
「昭和22年〜31年」

  • 競輪場時代の様子(花月園観光(株)発行『花月園観光三十年史』より)

【花月園競輪場】



 神奈川競輪(株)(現花月園観光(株))が、昭和25年5月に開設した花月園競輪場。横浜市内で唯一の公営競技場であり、スポーツ振興にも寄与した。



 京浜工業地帯が発展する中、娯楽施設として市民にも広く親しまれ、平成以降にはG1と呼ばれる全日本選手権や、オールスターレースなどのビッグレースも開催。故伊丹十三監督作『マルサの女』(昭和62年)のクライマックスシーンのロケ地としても知られている。



 鶴見区制80周年のときには、メインイベント会場として使用され、バンクや施設全体で様々な催しが開かれた。



 その一方、売上がピーク時の5分の1以下になるなど低迷したことから、平成22年3月末に廃止となった。



◇  ◇  ◇



 競輪場より昔、この土地には遊園地があった。その名も花月園遊園地(大正3―昭和21)。大正末期から昭和初期の最盛期には、1日7万人超の入園者を楽しませ、東洋一ともうたわれたほどだったという。



 そんな変遷をたどった現在の競輪場跡地は、平成32年度の完成を目指し、再開発が進行中。防災機能をもった鶴見花月園公園(仮称)などに生まれ変わる予定となっている。

 

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