7カ国語で区内の生活情報を掲載する無料の季刊誌「鶴見国際交流ラウンジニュース」が7月で50号を迎えた。創刊から12年。今後はカラー印刷と町の取材記事を多く入れることで、より多くの人に手に取ってもらうことを目指す。
同誌は現在国際交流ラウンジで日本語を教える4人のボランティアと6人の翻訳家によって作られている。年に4回、3千部が区内の駅や学校、公会堂など約150カ所に配布・設置されている。
きっかけは出稼ぎなどの外国人が多かったことから区が「日本人とのつながりをもっと増やすために何かできることはないか」と活動を模索。ボランティアを募集し、日本語講座グループや在日韓国人、大学生が集まり、活動内容の話し合いが行われた。それをもとに、初めに作られたのは3カ国語で書かれた鶴見の地図だった。その後も会議メンバーが、定期的に何かしてきたいと今の同誌につながる「手をつなごう!つるみ」を2005年4月に創刊。当時の編集者は10人ほど。2010年に国際交流ラウンジができたことをきっかけに今の名称に変更された。
50号を迎えるまでの12年間で紙面の中身も変化してきた。外国人住民も05年の8440人から11712人に増加。出稼ぎから定住傾向が強くなったことで、以前はごみの出し方や近くにある施設の紹介など一時的に暮らすのに必要な知識が載っていたが、保育園の申し込み方や参加できるイベント情報など、生活に役立つ情報の掲載に変遷してきたという。
誰もが楽しめる紙面に
初めは12ページだったため、海外料理を出す店の取材記事や国際結婚したカップルの紹介など幅広く取り上げていた。だが、予算の都合などを理由に8ページへ変更。翻訳する言語も増えたことでイベント以外の情報を入れることが難しくなった。それでも編集リーダー大滝愛子さんは「お互いの交流につながるため、外国人、日本人の双方に楽しんでもらえる充実した紙面にしたい」と話す。
今の最大の目的は創刊当初と変わらず多文化共生。今後は生活情報だけでなく取材記事を入れ、さらにカラー印刷にしてより多くの人に手に取ってもらえることを目標に活動していく。
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