―区制90周年記念―【連載【10】】 鶴見90年のあゆみ 「平成9年〜18年」
【横浜サイエンスフロンティア前編】
理化学研究所をはじめ、横浜市立大学や企業など、最先端科学に取り組む産・学が集まる臨海部末広町地区。このエリアが、京浜臨海部研究開発拠点(愛称:横浜サイエンスフロンティア)として位置付けられたのは20年前のことだった。
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京浜臨海部は国際競争時代に向けた産業構造の転換などを背景に、昭和60年代から空洞化が叫ばれていた。
地域の活性化を図るため、市はもとより、国レベルでも再整備に着手。平成9年2月、京浜臨海部再編整備マスタープランが策定され、同地区は重点整備地区の一つとなった。
平成10年には現・理化学研究所横浜キャンパスとなるゲノム科学総合研究センターを誘致。13年には市内企業と大学等による横浜市産学共同研究センター、横浜市立大連携大学院が開設。既存の立地やネットワークを生かしながら、国際研究開発拠点の形成や新産業の創出を推進してきた。今では、世界30カ国以上の研究者が拠点内で活躍。生命科学の分野を中心に、私たちの生活にも資する世界初の技術なども生みだされている。再び日本の発展の中心地になる日も遠くないかもしれない。
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