街の歯医者さんが教える 歯とお口の話 Vol.【8】「災害時における歯科医師の役割」
災害時の歯科医師会は、ご遺体の身元確認の他に地域防災拠点(学校)や福祉避難所の情報収集を行い、それに応じた巡回歯科診療班の派遣を指示します。
以前お話しましたように災害時の避難所は生活環境の悪化が想定され、それによって引き起こされる「関連死」を最小限に抑えることが歯科医師の重要な使命となります。
不自由な生活により高齢者は感染症やお口の汚れによる誤嚥性肺炎、お子さんは被災地に届けられる支援物資の菓子パンやお菓子を食べる機会が増え、それに反比例して歯磨きの習慣が無くなるため虫歯の増加が問題となります。
そのために避難所における口腔ケアがとても大切になります。そのことをよくご理解いただいて、避難所における歯科医師の口腔ケアを受け入れて頂きたいと思います。
さらには、入れ歯の紛失や急なお口のトラブルに対応できる診療可能な歯科医院の情報提供、訪問歯科診療(往診)の手配等に迅速な対応をしたいと考えています。
しかし、日頃のケアが災害時のトラブルを予防する一番の手段となりますこと心にとめておいてください。
(文責・(一社)医師歯科医師会防災責任者 森田智樹)
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