済生会横浜市東部病院で先ごろ、小児期からの慢性疾患を考える講演と上映会が行われた。同院が子どもたちを対象に、医療や健康をより身近にとらえてもらう取組「子どもと医療を結ぶプロジェクト」の一環。
同院所属のチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)・井上絵未さんらが企画。当日は、子どもや家族の医療に対する不安、恐怖を最小限にするための専門職というCLSについての講演や、慢性疾患の子どもたちの生活をとらえたドキュメンタリー映画『子どもが教えてくれたこと』の上映会があった。
重要なサポート役
CLSは、子どもが医療を受ける際も主体となり、医療体験を乗り越えるためのサポート役。米国小児科学会は、「CLSは小児医療のために欠かせない」とし、入院中の子ども15人に対し1人の配置を提言している。
井上さんは役割や重要性を紹介しつつ、米国認定資格で取得のハードルの高さや、診療報酬につながらないことなどが壁となり、日本では全国33施設45人にとどまっている現状などを伝えた。
上映会では、腎不全や表皮水泡症など、さまざまな慢性疾患の子どもたちが、日々を楽しく生きる様子が映し出され、「苦しい病気でも笑って暮らせているのがすごいと思った」「子どもたちが自分の病気を理解している。日本と大きく違う」などと感想が上がっていた。
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つるぎん27日に4月25日 |
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