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鶴見区 人物風土記

公開日:2019.10.17

冊子「どうぶつを飼うということ」のデザインとイラストを描いた
林 園子さん
馬場出身 25歳

吸収とこだわりの芸術家



 ○…「同じ地球に住む仲間。お互いを尊重したい」。一般社団法人動物愛護サポートから依頼を受け、作成した冊子。「自分も犬を飼っていたし、共感して。地域貢献としても力になりたかった」。可愛らしいイラストと分かりやすい絵本のような作りには強いこだわりが垣間見える。「子どもに学んでもらいたいという法人の思いを大事に、分かりやすく、目にとまるようなものにしました」



 ○…馬場出身。幼少期は愛犬と祖母と近隣にあったすすきの原っぱで散歩した。昔から絵を描くことが好きで、芸術の道に進むが、紆余曲折だった。少女漫画に憧れ、漫画家を志すも物語構成が苦手で、デザインの勉強に路線変更。有名美大に通ったが「大学名ではなく、自分の名前で認められたい」と中退。就活に力を入れ、現在は大好きな電車のつながりで入った会社で販促物を作成。チームでクライアントの求める成果物を作る仕事。デザインの知識がない人の要望をどうくみ取って、伝えるか。「昔は頑固者だったけど、それじゃだめだって。人の意見を聞いて前より確実に柔軟になった」と笑う。壁にぶつかっては反省から学び、成長してきた。



 ○…大の乗り鉄。駅名を言えば路線がすぐに返ってくる。「移動は絶対寝ない。景色を見たくて」。展示会や街散策で気分転換も。南区の自宅近くにあるクラフトビール店で飲みながら、話すことも息抜きだ。「良い案を思いつくときは何気ない時が多い。全部が吸収です」



 ○…「横浜が大好き」。落ち着くが、どこか刺激的な町。「熱い人が多く、良い所を聞くと、どこかしら返ってくる」。横浜にデザイン事務所を開くことが夢。「今の横浜を維持しながらもどんどん良くしたい」。大好きな町のため、将来有望な芸術家が奔走していく。

 

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