東宝タクシー(株)(大野慶太代表取締役社長)=鶴見中央=はこのほど、特殊車両による横浜市の新型コロナウイルス感染症患者等の搬送に、運行管理請負で協力することを発表した。6月5日から運行が始まっている。
運転席と座席を分断
搬送に使われる特殊車両は、本田技研工業(株)や神奈川県オールトヨタ販売店が貸与するオデッセイ2台とヴォクシー1台。前者2台を東宝タクシー(株)が運行管理する。
運転席と後部の患者搭乗席が完全に仕切られ、圧力差によって運転手への飛沫感染を防止する構造になる。
運転手は65歳未満の既往歴のない3名が固定で担当。手袋など感染予防具を必ず装着。患者との接触は一切なく、会話も禁じられている。
特殊車両での搬送は、感染の疑いがある人、無症状者、軽症者等が対象。帰国者・接触者外来等の受診の際に、公共交通機関以外の移動手段がない場合や、自宅から宿泊療養施設等へ移動する場合が主だ。
これらのケースは、これまで民間救急で行われてきたが、需要に対して供給が追い付かず、手配がつかない、予約待ちといった状況が発生していたという。
横浜市が神奈川県タクシー協会横浜支部に特殊車両の運行管理の依頼をしたところ、東宝タクシー(株)と国際交通(株)=磯子区=が受託した。
横浜市の担当者は「民間救急以外にもルートができたことで、搬送体制が強化された」と感謝し、大野社長は「誰かがやらないといけないこと。医療現場が大変なことは承知している。役に立てればと思った」と力を込めた。
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