横浜市と日本財団、(株)セブン‐イレブン・ジャパンは、昨秋から共同で使用済みペットボトルのリサイクル事業を展開する中、市内セブン‐イレブンの店舗に専用の回収機=写真=を設置している。鶴見区内では14店舗に置かれている。
2019年の夏、鎌倉の由比ガ浜海岸に打ち上げられたクジラの胃からビニール片が見つかり、大々的に報じられたことが契機となって、日本国内でも急速に意識が高まった「海洋プラスチック問題」。
今回の取り組みは、回収したペットボトルを原料にし、ペットボトルを再生する「ボトル・トゥ・ボトル」と呼ばれる新たな資源化モデルの構築を図ることを目指している。
半年で10万本
市資源循環局によると、回収機はこれまでに市内16区のセブン‐イレブン120店舗に設置され、事業開始から半年ほどで約10万本のペットボトルが回収された。
ボトルキャップとラベルを外し、中を洗浄したペットボトルを店頭に設置された回収機に投入すると自動で圧縮され、専門業者を通じ再生ペットボトルの原料となる。石油からペットボトルを製造する従来の形に比べ、二酸化炭素(CO2)排出量は25%ほど削減できるという。
回収対象となるのは2リットルまでの透明なボトルで、5本ごとにセブン&アイグループの電子マネー「nanaco(ナナコ)」のポイントが1ポイント付与される。
年間数百万トンのプラが海洋へ流出
プラスチックごみが海中を漂い、生物が誤飲・誤食するなど、生態系に影響を与えることは、50年以上前から研究者が指摘していた。
世界規模でみると年間数百万トンものプラスチックが海洋へ流出していると推計され、2050年までに魚の重量を上回るプラごみが海洋を占めるという予測もある。
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