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魅せます!鶴見のものづくり企業【5】 「モノは課題解決の手段」 末広町 (株)吉岡精工

掲載号:2021年7月15日号

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 京浜工業地帯の中核である鶴見のものづくりに関わる企業の魅力を掘り起こすコーナー。今回は、末広町の(株)吉岡精工を取材した。

課題に合わせ用途開発

 身近なパソコンやスマートフォンなどに使われる部品・半導体。最先端の技術を駆使して作られる半導体ができるまでには、約30もの緻密な工程が必要とされる。その工程に必要な「ポーラスチャック」と呼ばれる部品が同社の主要製品だ。

 自社製品であるポーラスチャックは、簡単にいうと、”薄いものを吸着して固定する円型の部品”。「ものは単なる道具ではなく、お客様が抱える問題を解決するための手段」という理念のもと、同社はもともとの使い道以外を模索。結果、半導体製造の一工程だけでなく、複数の工程に使われるようになり、今ではプリンター内部の紙の固定、様々な国の紙幣を検査する装置などにも活用されている。

半導体分野に注力

 同社は1961年、東京都大田区で創業。もともと自動車のエンジンバルブ金型を扱う一社依存型の会社だったという。00年に吉岡優現社長が2代目に就任。「自社工場を持つ」という夢を叶えるため、鶴見に移転した。

 06年頃から自動車部品メーカーが金型を自社で作る流れが進み「いつかは仕事がなくなるのではないか」と、吉岡社長は危機感を抱いた。

 そこで軸足を、半導体分野に転換。その選択は正しかった。5G通信や、自動車の自動運転技術にも半導体が使われるなど、ここ7〜8年でポーラスチャックのニーズは一気に高まり、好付加価値製品に発展。一方で新型コロナの影響もあり、金型の取引は昨年12月に終了している。

 「リーマンショックで業績が悪化した際にも、あれこれ手を出さず、ポーラスチャックの販売拡大に注力したことで企業体質が強くなった」と吉岡社長は振り返る。

日本の活躍を下支え

 半導体の装置メーカーは、売上のトップ15社に日本企業が7社も入るなど、上位を占めている。同社の主要取引先も、半導体製造に使われる装置で、7割以上の世界シェアをほこる大企業だ。

 「日本勢が頑張っている分野。ポーラスチャックでその一翼を担っていきたい」と吉岡社長。日本の活躍を支えながら、走り続ける。
 

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