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鶴見区 人物風土記

公開日:2021.09.30

馬場花木園・旧藤本家住宅の館長を務める
高山 智恵子さん
馬場在勤 65歳

「あったらいいな」を形に

 ○…「本当に地域に愛されている公園」。4月に就任し、熱心なボランティアの姿や毎日のように訪れる来館者を見てそう感じた。「スタッフよりも来てくださっている方も。ありがたい」。重陽の節句のしつらえでは、園内のドライフラワーで東屋を飾るという来館者から受けたアイデアを形にした。「施設でやりたいことがある人は教えてほしい。色々な風に楽しんもらえれば」

 ○…横浜市緑の協会に13年ほど前に入り、当時同協会が管理していた上郷・森の家=栄区=で働いた。旧伊藤博文金沢別邸にいた頃には、薬膳やヨガを楽しむイベントを考えた。穴場で花火が見られる企画は、申込開始30分でいっぱいになるほどの人気ぶりだった。「施設にいると、こんなことできたらいいなって浮かんでくる。自分はできないけど、詳しい人がいてくれたらって」。今回の重陽の節句では、当時から続く縁で絵付けを専門とする講師を呼び、しつらえを頼むことができた。「普段会えない人に会えるのがこの仕事の魅力のひとつ。やっぱり、働いている側も楽しくないと」

 ○…長野県出身。趣味は読書。特に推理小説を楽しむ。食べることも好きで、グルメ本もよく読むが、「レシピとかが載っているやつじゃなくて、おいしい飲食店が載っているグルメ本ですけどね」と笑う。

 ○…気を付けているのは展示会にならないようにすること。「あくまで古民家が主役。作品はそれを引き立てるようなもの」。今後は囲炉裏など、古民家を活かしたしつらえや企画を考えていきたい。「何度も足を運んでほしいから。季節ごとに違う雰囲気を味わってもらえれば」。あったらいいなを形にしながら施設の魅力を最大限に引き出していく。

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